室内で犬を飼う時の注意点!ペットが快適に過ごすための部屋作り
- 2019-10-16
- スタッフブログ
一昔前であれば、番犬として庭につないで犬を飼う人が多かったものですが、最近は、ペットを室内のみで飼育する「室内飼い」が多くなってきています。これは、戸建て住宅でも庭付きの住宅が減ったことや、マンション住まいの人が増加したことが理由に挙げられるのでしょう。室内犬が当たり前になってきた最近では、室内で飼いやすいような犬種が日本でも人気が出るなど、小型犬を家族として迎えているご家庭は多いのではないでしょうか。
しかし、本来大自然の中で生活する犬を室内で飼うわけですから、人間が生活しやすい環境が犬にとって最適ではないのです。そこで今回は、ペットの中でも『犬』に着目し、長くワンちゃんが健康に暮らしていけるよう、ワンちゃんも快適に過ごすための部屋作りのポイントをご紹介したいと思います。これから犬を家族に迎えようと考えている方や、既に飼っているけれど「犬の快適さなんて考えてなかった…」などと言う方は是非参考にしてみてください。
わんちゃんを室内で飼う時のメリット・デメリット
まずは、犬を室内で飼うことのメリットとデメリットを簡単にご紹介しておきましょう。いつでも大好きなペットが近くにいるというだけで何にも代えられないメリットですが、犬を家族として迎えたものの後悔してしまう人もいないことはないのです。
ワンちゃんを迎える時には、キチンとデメリット面もおさえておかなければいけません。
メリット
まずはメリット面からご紹介しましょう。
- 長時間触れ合える
なんといっても、長い時間大切なペットと触れ合えることが最大のメリットだと言えるでしょう。 - 汚れにくい
室内をメインにしているので、お散歩時くらいしか外に出ないことになります。そのため、必然的に毛や身体の汚れは外で飼う場合よりも少なくなります。ワンちゃんのお手入れなどを考えると室内犬の方が断然ラクになります。 - 異変に気付きやすい
目の届く範囲にいるので、健康管理はもちろん、様々な異変に気がつきやすいです。何かに襲われたり脱走したりなどのリスクが減るのも嬉しいことです。
デメリット
一方、室内でワンちゃんを飼うことのデメリットも考えてみましょう。
- トイレトレーニングが大変
まず、第1の関門といっても過言ではないでしょう。室内飼いをしていると、部屋の中で粗相が無いようにトイレトレーニングが必須です。迎え入れた時にはすぐに始めるのがオススメです。 - 臭いがつく、毛の掃除が大変
家の中に獣の臭いがどうしても付いてしまいます。また、抜け毛が少なからずあるので、犬を飼っていない場合よりお掃除は大変になります。 - 家具の配置を考慮する必要あり
室内で犬を飼う場合は、家具の配置を考える必要が出てきます。入ると危ない場所に柵をつけるなど、さまざまな対策を講じ、ワンちゃんも人も安全に楽しく過ごすことができる環境を作ることが必要になります。
ペットの室内飼い!お部屋づくりポイントは?
室内飼いのメリット・デメリットを紹介してきましたが、室内飼いを始めるにあたっての環境づくりに労力がかかりそうという印象です。そこでここからは室内飼いのお部屋づくりのポイントをご紹介してまいります!
誤飲/事故防止対策をする
室内飼いで気をつけるポイントの1つが『誤飲/事故防止』です。人間であれば気にならない物も、ワンちゃんなら気になって口にしてしまうことも少なくないのです。
例えば、クリップ、輪ゴム、アクセサリー、布などの小物は、ワンちゃんが誤飲しやすいと言われています。したがって、こういった小物は床に置かないようにするだけではなく、ワンちゃんの届く範囲に置いておかないようにしましょう。また、タバコや薬、プラスチックや金属製品、観葉植物などは、ワンちゃんにとって非常に危険な物となりますので、特に気をつけましょう。人間はなんともない薬などでも、犬が誤飲してしまうと体調に異変をきたす場合もあります。こういったものの置き場所に気をつけて犬に優しい環境を作りましょう!
スペースを「仕切る」
また、仕切るということも大切なポイントの1つ世なります。家の中には「犬が入ってきて欲しくない場所」、「犬にとっては危ない場所」がたくさんあると思いますので、そのような場所には入れないように柵を設置するなどの対策をしましょう。
特に、火を使う台所、階段・ベランダなどの飛び降りる可能性がある場所などは注意しましょう。季節的なことを考えると、石油ストーブや電気ストーブなどに近づきすぎて火傷してしまう犬が多いので注意しましょう。
なお、物を囲うという考え方もひとつですが、犬の行動範囲を限定するということもオススメの対策になります。例えば、家の中を放し飼いするわけではなく、サークルなどで囲って基本的にそのサークル内をワンちゃんのスペースとする手法もあります。特に、入浴中や調理中など、どうしてもワンちゃんの行動に注意をはらえない時などはサークルに入れておくのがオススメです。
室温に注意する
最後は、温度です。こちらは人だけで生活していた時よりも特に気を使うべきポイントとなります。
犬種によって多少の差があるのですが、一般的な犬の適温(室温の目安)は以下の通りだと言われています。
- シングルコートの犬種 : 夏季22~25℃、冬季20~25℃
- ダブルコートの犬種 : 夏季23~26℃、冬季19~23℃
これからも分かるように、ワンちゃんの適温は人間の適温よりもかなり低いと言えるのです。全身を毛が覆っているので当たり前と言えば当たり前ですね。ただし、上記の温度はあくまでも目安となりますので、実際に飼っている犬が暑そうにしていたり寒そうにしていた場合は適宜対応してあげてましょう。ワンちゃんが暑がっている…寒そうにしている…ということの判断基準は、「いつもより犬の呼吸がハァハァと荒いとき、または冷たい床の上で伸びているとき」このような場合は暑がっているサインです。逆に「小さく丸まって動かなくなっている」などと言った場合は、さむがっているサインですので、温度調整をしてあげましょう。
このように、犬にも適温というものがありますので、日中自分が家を出ているからとエアコンなどは停止しておくなどすれば、室内の暑さでワンちゃんも熱中症になってしまいます。つまり、犬を飼っていない時よりも光熱費が確実にかかるということを覚悟しなければいけません。
まとめ
今回は、室内で犬を飼う時の注意点!ペットが快適に過ごすための部屋作りについてご紹介してまいりました。いかがでしたか?
本稿でご紹介したように、そもそも人間と犬は体の構造や習慣などが全く異なるため、「人間だから大丈夫」なものでも命に関わる危険を与えてしまうことがあるのです。したがって、ワンちゃんを室内飼いする際には、「誤飲/事故防止」「仕切り」「室温」などに注意してあげるようにしましょう。最近では、ペットを家族のように大切にする人が多いですが、人間と犬との違いから、ペットにとって危険なものに気付けていない人も少なくありません。大切なペットとできるだけ長く、幸せに過ごすには、きちんとワンちゃんの習性などを勉強し、安全な環境を作ってあげることが大切なのです。
参考:弊社キュレーションサイトより転載” target=”_blank” rel=”noopener”>弊社キュレーションサイトより転載